中国東方航空集団有限公司はこのほど、世界初の電源不要型の電子手荷物タグを発行した。まず上海虹橋空港と北京首都国際空港を結ぶ便で使用される。手荷物タグと身分情報を結びつけると、旅客は東方航空のアプリを使い自宅で「手荷物の預け入れ」を行うことができ、さらに預け入れの全過程を追跡し、問い合わせをすることができる。この電子手荷物タグは将来的に、より多くのハブ空港及び重要航路で使用される。世界荷物追跡システムをさらにアップグレードする。旅客はまた、永久保存される電子手荷物タグを使い、これをカスタマイズできるようになる。これは中国スマート民間航空建設の荷物輸送における新たな試みでもある。経済日報が伝えた。
東方航空グランドサービス部グローバル荷物制御センター責任者の沈辰毅氏によると、旅客はアプリで事前に搭乗手続きを終えた後に預け入れを選択し、手にした電子手荷物タグを携帯電話のNFC検出エリアにかざしデータを読み取る。電子音がすると、フライトナンバー、荷物の目的地などの情報がわずか数秒で、電子インクによって永久電子手荷物タグに表示される。それから旅客が東方航空のカウンターに行くと、職員が荷物の重さを量り、手荷物タグをスキャンし、旅客の身分情報と結びつける。これによって使用可能になる。
現時点では、電子手荷物タグ1枚で荷物を1つしか預けることができない。荷物が多い場合は、東方航空に別の手荷物タグを申請できる。
沈氏は、手荷物タグを紛失した場合に旅客のプライバシーが漏洩するかという問題について、「電源不要型の電子手荷物タグを設計した専門家は、安全問題を非常に重視している。まずタグの中にRFID認証チップを植え込み、荷物の位置を正確に追跡できるようにした。東方航空の輸送中に紛失した場合、測位などの手段により取り戻すことができる。次に、手荷物タグには「同一性」があり、使用を始めれば1人の旅客の身分情報としか結びつけることができない。紛失した場合、旅客は自らアプリによって解除できる。誰かが他人の手荷物タグを拾っても不正使用できず、スキャンしても何の情報も得られない。元の使用者が解除しなければ、新たな使用者が1人の旅客身分情報と結びつけ使用できない」と説明した。
国際航空分野では現在、主に「電源型」電子手荷物タグが使用されており、バッテリーが必要だ。東方航空は初めて「電源不要型」設計を採用し、繰り返し使用できるようにしている。壊れにくく、永遠に旅客に寄り添う。バッテリーを内蔵する必要がないため、輸送中に航空安全及びリチウム電池輸送などの制限を受けず、リスクを防ぐことができる。旅客の操作もより安全で信頼性が高い。さらに電子手荷物タグによって交換したデータは、天気の変化といった外部の要素によって損なわれることはない。手荷物タグはまた防滴、防霧、耐衝撃の機能を備えている。
従来の紙のタグと比べ、電子手荷物タグの使用により、テープなどの使い捨て資源の使用を減らすことができる。これは東方航空が作った地上全フローペーパーレス化サービスであり、グリーンな移動を実現するための新たな措置でもある。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月4日