暴徒の顔の覆いを取り外した男性が伝えたかったこととは? 香港地区

人民網日本語版 2019年09月18日14:47

香港地区で最近発生している暴力事件において、一部の過激な抗議参加者が暴力行為や破壊行為をする際に、マスクや顔に覆いをしているため、警察が身元を特定して法的責任を追及するのが難しいという問題に直面している。こうした「顔を隠した暴徒」に、香港地区の人々は不満と怒りを覚えている。中央テレビニュースが報じた。

14日、香港地区の男性・尹さんは、「全身黒ずくめ」の男性の顔の覆いを取り外したことから、殴打された。その様子を捉えた動画がネットに投稿され、注目を集めている。当時の状況について、尹さんが初めて取材に応じた。

顔を隠してすぐさま立ち去った覆いを奪われた男性

今月14日、香港地区九龍に住む尹さんは昼食を食べた後、地元市民が自発的に企画した国歌を歌うフラッシュモブに参加するためにあるショッピングセンターに向かう途中、その向かいで目にした光景に思わず怒りを感じたのだという。

それは向かいの通りにいた「全身黒ずくめ」の男性が国歌を歌っている人に対し、威圧的に暴言を吐いている光景だった。その光景を目にした尹さんは思わずカッとなってその男性に歩み向かっていくと、その顔の覆いを取り外したのだという。「その男性は、さっきまで横暴な態度で暴れていたのに、顔の覆いを取られて怖くなり、すぐさま顔を手で隠してその場を立ち去った」と尹さん。

そのわずか数秒の様子を、その場にいた市民たちがスマホで録画していた。そして、その後、尹さんは暴力を振るわれることになった。

尹さんは、「5-6人やってきて、頭や体を殴ったり、蹴ったりされた。そうした攻撃の数々から自らの身を守ったが、それだけでなく国歌を歌うためにやって来ていた人たちも守ってくれた。黒ずくめの男性は顔を見られたため、撮影されるのが怖くて、すぐに立ち去ってしまった。顔の覆いを取りさるという行為はやり過ぎだと考える人もいるかもしれないが、私はこの数ヶ月ずっと我慢してきた。顔を覆って隠すというのは、誰なのか分からないから、何をしても責任を取らなくてもよいという態度だ。でも大人である以上、何をするにしても責任を取らなければならない。頭に覆いをしないなら、何を言ってもいいし、合法なら、何をしても他の人も認めるだろう。法に依らなければ、家も、ましてや国も治められなくなってしまう」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年9月18日

  

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