グリーンテクノロジー、チベット高原の道路舗装をアシスト

人民網日本語版 2019年09月18日13:28

青海省科学技術庁が明らかにしたところによると、高原地域アスファルト道路グリーン舗装キーテクノロジーの科学研究プロジェクトに新たな進展があった。科学研究者は屋内外の試験及び実体プロジェクトの応用を通じ、高原の気候条件に適した道路ベース材料、新型アスファルトリサイクル剤などを研究開発した。新華社が伝えた。

青海省科学技術庁はこのほど業界内の専門家を集め、関連研究成果の評価を行った。専門家は、プロジェクトは青海省の道路建設及び環境との調和的な発展に対して重要な役割を果たすとしている。

説明によると、同科学研究プロジェクトは2014年7月に始まり、完了まで5年を費やした。科学研究経費は約1500万元(1元は約15.3円)、プロジェクトの投資額は約6億元。青海省交通科学研究院の房建宏副院長は「高原では強い紫外線を浴びるため、アスファルトの老朽化が早い。強い紫外線、大きな気温差といった環境要因により、アスファルト層の低温割れ、凍結融解、凍上破壊が発生し、道路の使用性能が大幅に下がる。また高温わだち掘れ、低温割れといった早期弊害が生じる。寒冷地には重車両が多く、交通量も日増しに増加している。これは路面の安定性と耐久性にとって厳しい試練だ」と述べた。

プロジェクトの重点モデル区間の一つとして、海南チベット族自治州共和県から始まり玉樹チベット族自治州玉樹市に至る共玉高速道路は、青蔵(チベット)高原の永久凍土地域で建設された初の高標高・寒冷・高速の道路だ。科学研究者はこの区間の低温環境に基づき、早期の強度が高く、良好な道路使用性能と耐久性を持つ全深式現地冷再生ベース材料を開発した。高原地域の大きな気温差、強い紫外線と強風がリサイクルアスファルト混合材料の道路使用性能及び施工に対する影響に焦点を絞り、良好なリサイクル効果を持ち、老朽化に強く粘着を弱める効果を持つ新型アスファルトリサイクル材を開発した。

房氏は「高原の生態環境を破壊せず、河川の水質を汚染せず、野生動物の移動を妨げず、自然景観に影響を及ぼさないことが、私たちが守ってきた科学研究及び建設の理念だ」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月18日

  

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