中国国家統計局が27日に発表したデータでは、今年7月には、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の利益が前年同期比2.6%増加した。6月は同3.1%減少だった。1-7月の累計では同1.7%減少し、減少幅は1-6月に比べて0.7ポイント縮小した。「中国証券報」が伝えた。
同局工業統計司の朱虹シニア統計家は、「石油化学、電気機械、自動車が利益の増加率をマイナスからプラスに転換させた主要業界だ。7月には、石油化学工業の利益が資産の処理による利益と原油価格下落の影響により、同28.1%減少したが、減少幅は6月に比べて49.3ポイント縮小と大幅に縮小した。電気機械業界の利益は販売の好転と比較の対象となる基数が低かったことから、同30.8%増加し、増加率は6月より26.6ポイント上昇した。化学工業業界は投資収益の大幅増加を受けて、同3.2%増加した。6月は14.7%減少だった。自動車業界は基数が低かったため、同9.2%減少し、減少幅は7.0ポイント縮小した。これら4業界の影響により、一定規模以上の工業企業の利益増加率は6月を5.3ポイント上回った」と説明した。
消費財製造業の利益増加率が目に見えて加速した。7月には同業界の利益が同10.0%増加し、増加率は一定規模以上の工業企業全体を7.4ポイント上回り、6月を6.1ポイント上回った。また設備製造業の利益増加率がマイナスからプラスに転じた。
朱氏は、「7月には工業企業の利益増加率がマイナスからプラスになったが、経済の下ぶれ圧力は大きく、市場のニーズは鈍化し、工業製品の価格は低下し、工業企業の利益にはなお変動性と不確定性が存在しており、企業利益の安定増加を促進するには引き続き努力が必要だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年8月28日