8月25日、北京市人民政府、工業・情報化部(省)、中国科学技術協会が共同主催し、中国電子学会、北京市経済・情報化局、北京経済技術開発区管理委員会が実施した2019年世界ロボット大会が、北京亦創国際エキシビションセンターで閉幕した。「北京青年報」が伝えた。
この記事を書いている段階での統計データによると今大会にはのべ30万人の来場者が訪れ、4部門に分かれて行われたロボットコンテストには20数ヶ国・地域から1千以上のチームが参加した。国際交流イベントが多数行われ、専門テーマフォーラムが20回以上開催されたほか、プロジェクトのロードショーなどのイベントも行われ、学科、機関、地域の枠を超えた資源の統合と情報の共有、産学研用の深い融合が実現した。会期中に企業が締結したプロジェクト契約額は100億元(約1472億円)に迫った。
工業・情報化部の王志軍副部長は閉幕式でのあいさつで、「世界ロボット大会は世界のロボット分野における最も名声の高い総合的イベントだといえる」と述べた。
王副部長は、「今年の大会はより精彩に富んだ場面や内容が次々に登場し、大きな成果を上げた。第1に、才能と知恵が集まり、ともにロボットの最前線を探求した。大会は世界工学団体連盟ロボット・自動化学会など22の国際機関の支援を受け、中国内外から300人を超えるトップレベルの専門家と企業の精鋭を招いて講演を行い、先端の科学技術成果を共有した。第2に、新製品が集結し、成果を共有した。大会には20を超える国・地域の企業約180社が700点を超える製品を出展した。これにはさまざまなロボットや先端部品が含まれ、ABB、安川電機、瀋陽新松、UBTECHといった世界ロボット界のリーディングカンパニーがそろって出展し、会期中に企業が締結したプロジェクト契約額は100億元に迫った。第3に、コンテストが多数行われ、人材を共有した。大会は4部門に分かれてコンテストが30数回行われ、プレイン・コンピュータ・インターフェース(BCI)技術を利用した脳波で制御するロボット、共存・共同・認知型ロボット(Tricoロボット)、ロボット工業デザイン、青少年ロボットデザインなどの内容を競った。第4に、報告が発表され、発展をともに図った。大会は「中国ロボット産業発展報告(2019年)」、世界ロボット大会の脳波でコントロールするタイピングの記録、2019年世界ロボット大会ベンチャー投資の星などを発表した。第5に、注目を集める中で、ロボット生態環境をともに創出した」と指摘した。
説明によると、会期中に中国内外のメディア374社が幅広い報道を行い、オンライン中継の視聴者はのべ1741万人に達し、大会ブログの閲覧者はのべ1億3千万人に上り、動画投稿アプリ『TikTok』の再生回数はのべ1億2千万回を超えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年8月26日