クランクインから注目を集めていた映画「聞煙(SILENCE OF SMOKE)」は8月30日の公開が正式に決まり、「父と子」版予告編とポスターが公開された。同作品は中国人作家の辛酉氏の同名短編小説を原作とし、アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の滝田洋二郎監督が長く滝田作品に携わってきた裏方スタッフチームを率いて作り上げた作品で、韓庚(ハン・グン)、張国立(チャン・グオリー)、許晴(シュイ・ジン)、薛昊婧(シュエ・ハオジン)らが出演している。映画は柳家が経営する百年の歴史を持つ老舗「同順祥」が何世代にもわたって独自の菓子作りの技を受け継いでいく様子を描く。父親である柳庭深(演・張国立)は秘伝のレシピを息子の柳見三(演・韓庚)に教えようとせず、父と子の間に誤解とわだかまりが生まれる。憤った見三は父のもとを離れて外の世界でやっていくことを選ぶが、長い年月が経ち、父親が重病と聞いて家に戻った見三は、父が長年隠してきた秘密に自分が関わっていたことをようやく知るのだった……滝田監督のきめ細やかな手法により、東方美学体系の下での中国の物語が描き出された。北京青年網が伝えた。
自身の創作の動機について滝田監督は、「『聞煙』は中国の物語だが、父と子の間の想いに国境はないし、私にとっても親しみあるテーマだった。父が秘密を厳守したために息子から誤解されるところには悲哀を感じる。また、息子が成長を通じて次第に父親の苦しみを理解し、『和解と新生』という感動的な核心に至るところにも創作意欲がかき立てられた。『聞煙』はきっと心に訴えかける作品になるだろう」と語った。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年7月27日