21日、表彰式で優勝した孫楊選手(写真中央)と第2位のオーストラリアのホートン選手(写真左)、第3位のガブリエーレのデッティ選手(イタリア) (写真提供・新華社)。
国際水泳連盟(FINA)は22日、豪州水泳連盟とマック・ホートン選手に対して警告文を送るとする声明を発表した。人民網(総合)が報じた。
FINAが発表した声明の概要は次の通り。
「FINA関係者は22日、韓国・光州で開催されている世界水泳選手権競泳男子400メートル自由形の表彰式をめぐる状況について現地で協議を行い、その結果、豪州水泳連盟および同連盟に所属しているマック・ホートン選手に対して警告文を送る決定を下した。」
「FINAは言論の自由を尊重するが、それは妥当な状況のもとで行われるべきであると認識している。あらゆる主要なスポーツ連盟と同じように、FINAのアスリートと随行員は、各自がFINAの規定を尊重する責任を担うべきであり、個人的な主張を述べるあるいは態度を表明するにあたり、FINAの大会を利用するべきではない。」
「ホートン選手による抗議については、現在、スポーツ仲裁裁判所で審理が進められている。FINAは、公聴会に先立ち今回の事件についてコメントするべきではないと考えている」。
21日、韓国・光州で開催されている世界水泳選手権において、中国の五輪金メダリスト孫楊選手が競泳男子400メートル自由形で優勝し、同種目での世界選手権4連覇と世界選手権10冠を成し遂げた。ところが準優勝となったオーストラリア代表のホートン選手は、表彰台に上がることを拒絶し、会場は騒然となった。
当時の様子:
競泳男子400メートル自由形表彰式において、第3位となったガブリエーレ・デッティ選手(イタリア)が表彰台に上がったのち、第2位のマック・ホートン選手(オーストラリア)は、表彰台に上がることを拒み、台の下で微動だにしなかった。