囲碁の世界棋戦である第4回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦の統合予選が5月24日に終了した。大きな注目を集めた日本の囲碁の最年少プロ・仲邑菫さん(10)が特別参加枠で、同世界棋戦に参戦することを、組織委員会がこのほど発表した。仲邑さんはここ数日、中国の囲碁棋士・華学明氏や柯潔氏の指導を受けている。囲碁界のレジェンド・聶衛平氏は、「以前は、日本に囲碁を学んでいた中国の棋士が今は、逆に日本に教えるようになった」と話す。北京青年報が報じた。
第4回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦の女子プロ予選と女子アマチュア予選がこのほど終了。本戦の切符44枚のうち、40枚を中国人棋士が、残りの4枚を韓国人棋士が獲得した。5月27日に発表された特別参加枠に、中国の古力九段と仲邑菫初段が選ばれたことは注目に値する。
ここ数日、中国棋院が開催した統合予選の会場に、仲邑さんは毎日足を運んでいた。1日目に世界チャンピオンの王晨星氏との3時間におよぶ激戦に敗れた中邑さんは、対戦終了後、30分かけて復碁。華氏が、片言の日本語で、それを解説した。華氏は、「子供の思考はストレートで、変化球をまだ覚えていないが、全く心配はいらない。少しずつ成長して、何度も対戦を重ねれば分かってくる。将来、世界チャンピオンになったら、おばあさんの言葉を忘れないでね」と話していた。
1回戦で敗戦してしまったものの、仲邑さんは毎日予選会場の棋院に足を運び、先輩たちの対戦に釘付けになり、解説にも耳を傾けて過ごしていた。そして、華氏はいつも仲邑さんを連れて3階の練習ルームへ行き、対戦しながら指導をしていた。
仲邑さんと華氏の対戦を、劉小光氏や、芮乃偉氏、さらに、トップ棋士の柯氏など多くの中国人棋士が横で観戦していた。また、柯氏も「胸を貸し」、仲邑さんと対戦しながら指導を行っていた。その対戦は和やかなムードの中で行われ、二人は対戦後笑顔で記念写真も撮影したという。
第4回MLILY夢百合杯世界囲碁オープン戦の本戦は10月9日、11日、13日に北京で行われる。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月29日