中国の科学研究者は米「Applied Physics Letter」誌(最新号)に掲載した論文の中で、人間が歩行する時の膝の屈曲により生じるエネルギーをキャッチして発電する、足に装着できる発電装置を開発したと発表した。将来的にはウェアラブル健康モニターなどに給電できるようになる。新華社が伝えた。
香港中文大学機械・自動化工学部の廖維新教授が率いるチームは、圧電繊維と連接棒を使うことで、エンジンクランクに似た構造の設備を設計した。同設備の重量は307グラムのみ。足に装着すると、人の歩行時の膝の自然な屈曲により生じるエネルギーをキャッチし、電気エネルギーに変換することができる。
この設備を装着した人が時速4キロで歩行する場合、設備の出力は1.6マイクロワットになる。研究者は被験者がこの設備を装着している場合としていない場合の呼吸の状況を比較した結果、装着した場合でも余計な力がかからないと判断した。
研究者は、新たな人体エネルギー収集技術がウェアラブルデバイスの発展を促進し、ウェアラブル健康モニターなどの「自家発電」を実現させ、使用者を充電の悩みから解放させようと考えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月22日