アジアインフラ投資銀行(AIIB)の第4回年次総会が今月12日と13日の2日間、ベルギー・ルクセンブルクで開催された。加盟国の理事と代表、関連の国際機関、学術機関、民間組織の代表ら、計約2200人以上が出席した。開幕式には同国のアンリ大公とベッテル首相が出席し、あいさつした。中国からは財政部(省)の劉昆部長がAIIB中国理事として代表団を率いて出席した。「証券日報」が伝えた。
劉部長は総会で発言し、「過去1年間、AIIBはメンバーが100に達し、国際連合総会の永久オブザーバーの資格を無事に得て、投融資額が85億ドル(1ドルは約108.9円)に達したとともに、初のドル建て債券の発行に成功し、一連の重要な戦略と政策を制定し、多国間開発システムの新しい重要な一員になった」と指摘した。
劉部長はAIIBの未来の発展に向けて次の3点を提案した。
(1)これまでの運営経験の総括を基礎として、AIIBのもつ特徴、国際的発展分野における新情勢、メンバーの多様化ニーズを総合して、未来の発展を誘導する全体戦略を制定すること。
(2)AIIBの多国間開発機関としての優位性を発揮して、AIIBの戦略とメンバーの発展戦略、「一帯一路」(the Belt and Road)、欧州連合(EU)のユーラシア・コネクティビティ戦略などの重大な協力イニシアティブとのマッチングをはかり、多国間開発融資協力の中心的プラットフォーム建設に積極的に参加し、これを支援すること。
(3)新興市場と発展途上国を含む各国の発展の実践・理念を総括し練り上げ、インフラの相互接続分野において質の高いフラッグシップとなる研究報告を打ち出し、主要20ヶ国・地域(G20)、ASEAN、中日韓経済協力、中央アジア地域経済協力(CAREC)、大メコンサブ地域協力などの世界・地域の協力メカニズムに積極的に参加し、グローバル経済ガバナンスの整備に参加し、グローバル経済ガバナンスにおけるAIIBの影響力を高めること。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年7月15日