準備期間27ヶ月という約800日間以上の歳月をかけて設立された、世界初の中国のイニシアティブによる多国間金融機関「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)が2016年1月16日に正式にスタートした。それから2年の月日が流れ、AIIBはどのような業績を上げ、国際社会はどのような評価を下しているだろうか。そしてAIIBが成功した秘訣とは何だろうか。
▽拡大を続ける加盟国
17年12月19日、AIIB理事会はクック諸島、バヌアツ、ベラルーシ、エクアドルの4ヶ国の加盟申請を承認したことを明らかにした。これにより参加国は設立当初の57ヶ国から84ヶ国に増え、AIIBの設立以来4回目の陣容拡大になった。
AIIBの金立群総裁は、「加盟国のますますの増加は、国際社会のAIIBに対する信頼の高まりを証明している」との見方を示す。
▽12ヶ国における24件のプロジェクト 世界のインフラ建設に中国パワーで寄与
AIIBがこの2年間で参加及び投資したインフラ建設プロジェクトは24件に達し、対象国は12ヶ国、その貸出総額は42億ドル(1ドルは約110.6円)に上っている。
金総裁は、「通常、ある機関が発足してから1~2年間は、一連の大規模なプロジェクトを展開することは難しい。だがAIIBは最初の年に17億ドル、2年目に25億ドルのプロジェクトを実施した」とした。
金総裁によると、「新型の多国籍金融機関であるAIIBは、独立した方針決定プロセスと運営モデルを備えており、いかなる政治的な制約も受けることはない。同時に、AIIBのプロジェクトの多くは『一帯一路(the Belt and Road)』参加国と地域で実施されており、これらの国と地域の人々にしっかりとした恩恵をもたらしている」という。
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