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<企画>中国人の2017年の飲食費は計3.9兆元、一番人気は予想通り?

人民網日本語版 2018年01月16日11:15

「民は食を以て天と為す」という言葉があるように、人々にとって食べることは非常に重要だ。中国調理協会の統計データによると、2017年、中国の飲食産業の収入は、前年同期比10.7%増の総額3兆9千億元(1元は約17.2円)を上回ると予想されている。では中国人はどんな食べ物が一番好きなのだろうか?飲食産業における新たな変化とは?中央テレビニュースが報じた。

 多様化する飲食業態

中国調理協会が発表した「2017年度美食消費報告」によると、2017年も引き続き、中国料理が主導的地位を維持し、その市場シェアは最も高く、全体の過半数を占める57%となった。

中国料理のうち、最も人気が高かったのは火鍋。2017年は斬新的デザインやファッショナブルな店構え、様々なスタイルなどで新しいタイプの火鍋が数多く登場し、若者の間でトップの人気を博した。

消費者が好む火鍋のタイプの種類は様々で、オーソドックスな四川風味からカレー風味、台湾風味、トマト風味など、毎回異なる味を楽しむ。

中国料理以外では、レジャー向けの軽食も急成長を遂げ、全国飲食業態における割合は16%に達した。また、西洋料理、日本料理、韓国料理など国際色豊かなグルメ市場に対するニーズもますます高まる一方で、いずれもがかなりの割合を占めている。

 飲食消費、「90後」と「00後」が5割を占める

飲食消費者を世代別に見ると、若者が新たな主力となった。このうち、「90後(1990年代生まれ)」と「00後(2000年代生まれ)」が、飲食消費全体の約5割を占めた。年齢層の違いで、食べ物に対する好みもまちまちだ。「90後」はケーキやスイーツ類が好きな人の割合が中国料理を上回った。

「70後(1970年代生まれ)」は伝統的な中国料理をこよなく愛する人が9割を上回り、92%に達した。

「80後(1980年代生まれ)」は中国料理レストランを利用する割合が68%。このほか、小吃(軽食)を売るファストフード店は13%、ケーキ・スイーツショップは7%、外国料理店は4%だった。

「90後」のうち、中国料理店に行く人は19%にとどまり、ケーキ・スイーツショップ(25%)より低かった。

 2017年に最も人気が高かった料理の味わいは「うまみの効いた塩味」

消費者がレストランを選ぶ際に最も重視するのは、「食事をする環境」で、全体の19.2%を占めた。「料理の味」がこれに続き17.8%。第3位は「食品の安全」、第4位は「価格」だった。2017年、最も人気が高かった料理の味わいは「鹹鮮(うまみの効いた塩味)」で、常に人気の高かった「麻辣(スパイシー)」や「酸辣(酸っぱ辛い)」を上回った。

中国人に人気が高い地方料理は、湖南料理、広東料理、江蘇・浙江料理、東北料理、四川料理など。生活サービスプラットフォーム「美団点評」が発表した統計データによると、消費者が好む料理のメニューのトップ10は順に、ザリガニ、ステーキ、ロースト・ダック、寿司、酸菜魚、潮汕牛肉火鍋、ビーフン、ラーメン、麻辣香鍋(肉や野菜を炒めたピリ辛料理)、フライドチキンだった。

 消費者の6割「毎週1、2回は夜食を食べる」

統計データによると、「夜食を食べる習慣がある」消費者は6割を上回っている。調査によると、「夜食を食べる習慣はない」と答えた消費者は2割にとどまり、「毎週1、2回は夜食を食べる」とした人は全体の6割を超えた。

各都市のうち、広東省の都市は、「最も夜食を好む都市トップ10」の6都市を占めた。全国トップだったのは広東省掲陽市で、全国で最も夜食宅配サービスを好む都市となり、夜食の注文数は1日全体の20%を占めた。

 2017年のデリバリー市場規模、2千億元超の見通し

中国調理協会の統計データによると、2017年、中国デリバリー市場の規模は2千億元を突破する見込み。2017年、オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」の平均受注単価は40元の大台を突破した。上海のデリバリー注文単価は全国トップで、54.5元に達した。

売上が最高だった料理は皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉の粥)。2017年、「Eleme」で販売された皮蛋痩肉粥は約1900万食に達した。

デリバリー注文の「最強王者」は、浙江省温州市に住む某ユーザーで、年間の注文件数は1639件に達した。この人は、夜食の注文件数でも全国トップで、635件だった。

デリバリー担当者の「最強王者」は、黒竜江省牡丹江市の呂建国さんで、2017年の宅配件数は2万6674件、1日平均75件の注文に対応した。

2017年、「2人分の食事」の注文件数が「おひとりさまの食事」を上回り、全プラットフォームの備考欄で最多のキーワードとなった。これは、デリバリーサービスの新たなすう勢のひとつとなっている。

2017年9月、「Eleme」が「食器不要」というオプションを新たに打ち出したことが最も注目すべきこととして挙げられるだろう。同年末の時点で、同プラットフォームにおける「食器不要」の注文数は980万件に達した。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年1月16日

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