世界銀行のまとめたデータをみると、16年1月のAIIB運営スタートから現在までの間に、世銀とAIIBは10件のプロジェクトに共同融資し、協力事業に37億ドルを投資し、このうち17億ドルはAIIBが出資した。アジア銀行とAIIBの共同融資プロジェクトは4件で、アジア銀が4億3100万ドルを、AIIBが3億7400万ドルを出資した。
▽最上級のトリプルA格付けを取得 最も厳格な制度で清廉な銀行を
17年、AIIBは世界で最も権威ある3大格付け機関からトリプルAの格付けを獲得し、バーゼル銀行監督委員会からゼロリスク・ウェイトの承認を得た。
復旦大学欧州問題研究センターの丁純センター長は、「わずか2年でこれほどの高い信用と標準を確立するのは、極めて難しいこと。AIIBはその設立から、専門性と透明度、国際ルール遵守の方針を堅持したため、海外格付け機関からトリプルAの格付けを獲得し、世界の投資家の人気を集めたのであり、AIIBが国際金融市場でより多くの融資を行い、コストを引き下げ、より多くのインフラ設備を建設する上でプラスになった」との見方を示す。
金総裁によると、「AIIBが海外格付け機関から高く評価された背後には、厳格な制度によって最も清廉な銀行を設立することを保証してきたためだ」という。
金総裁は続けて、「AIIBにおいて腐敗が生じることを絶対に許さない。AIIBの基本的な価値観は簡潔、廉潔、清廉であり、プロジェクトへの融資だけでなく、内部調達においても、すべて厳格な制度によってリスクを防止している。職員の雇用の際に最も重要視する基準は労働倫理をしっかり遵守できる人間かという点だ」とした。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月17日
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