アップルファンの注目を集めた米アップル社の開発者向けイベント「ワールドワイドデベロッパーズカンファレンス」(WWDC)が北京時間の4日早朝に開幕し、システム速度を大幅に向上させることが可能なiOS13が新しいダークモードとともに勢いよく登場した。しかしiPhone 6 Plus(アイフォーン6プラス)及びそれ以前のシリーズには提供されないとの「不幸なニュース」も伝えられた。旧シリーズに提供しないことで買い換え周期を速め、新シリーズの売り上げを促進したいアップルの意図は明らかだ。「北京日報」が伝えた。
iOS13の大幅な速度向上は、アプリケーションプログラムのパッケージング方法がこれまでと異なるためで、ダウンロードサイズは50%減少し、アプリ更新時のダウンロードサイズも60%減少しながら、アプリの起動速度は2倍になる。ダークモードの導入で、画面を黒基調に切り替えることができ、淡色のフォントも搭載し、暗い場所でもより快適に使用できるようになった。同モードはバッテリーの持続時間をある程度延ばすことができる。
しかしiPhoneの5S、SE、6、6 Plusなど旧シリーズのユーザーは、アップデートして新しいiOSを利用することはできない。iOS13は非常に高性能で、従来よりかなり大容量のメモリやハイスペックのCPUを必要とするため、少なくとも上記の4-5年前に発売された旧シリーズのスペックでは対応できない。前回のiOS12の登場時には、旧シリーズもアップデートして新機能を利用することができたが、動作速度が大幅に低下した。またプライバシーの面では、iOS13ではユーザーはアプリが位置情報を共有するのを1回だけ許可できるようになり、アプリ側はバックグラウンドで何度も位置情報を共有することが不可能になる。
また同日には、史上最強のパソコンをうたった新型「Mac Pro」(マックプロ)も発表された。最大28コアのインテルXeonプロセッサを搭載でき、本体価格は5999ドル(1ドルは約108.1円)から、ペアとなるディスプレーは4999ドルからで、セットで約7万6千元(1元は約15.6円)になる。
アップルは新 OSの登場に合わせて、iTunes(アイチューンズ)を機能別にアップルミュージック、アップルポッドキャスト、アップルTVの各アプリに分割することも発表し、iTunesは終了することになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月5日
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