中国水泳協会は27日、「孫楊選手は国際水泳連盟(FINA)が定めたアンチ・ドーピング規定に違反していないことが証明された」とする声明を発表した。新華社が伝えた。
27日付英紙「サンデー・タイムズ」は、孫楊選手が「世界アンチ・ドーピング規程」に違反し、試合への無期限出場停止処分という危機に陥っているとし、同選手は北京藍鵬弁護士事務所の張起淮弁護士を通じて、「検査係員の資質および検査方法に問題があるため、無効な検査を拒絶する権利がある」とする声明を発表したと報じた。
中国水泳協会は、「中国水泳協会は本日、メディアを通じ、中国の水泳選手・孫楊に関する報道について知った。我々は、その報道が事実とは合致しないと認識している。孫選手は2018年9月、FINAから授権されドーピング検体採取を行う機関、「国際ドーピング検査&マネジメント(IDTM)」による競技会場外検査の際に、IDTMのドーピング検査員が合法的なドーピング検査員証明と看護士証明を所持していなかった。これはFINAアンチ・ドーピング規定と関連国際規定に違反していることから、孫選手はこの検査が違法・無効であると認識し、これによりその検査が正式に完了しなかったという結論に至った。FINAが本件につき調査を開始した後、中国水泳協会は、厳粛かつ真剣な態度で、孫選手に対して調査に協力し、客観的・事実的な観点から当時の状況を説明するよう求めた。今のところ、FINAドーピングパネル(FINA DOPING PANEL)の決定に基づき、孫選手はFINAの定めるアンチ・ドーピング規定に違反していないことが認められた」と声明の中で説明した。
FINAドーピングパネルが下した決定には、「IDTMが2018年9月4日に実施したドーピング検査は無効である」、「孫楊氏はFINAアンチ・ドーピング規則第2.3条および第2.5条に違反していない」と明確に示されている。
また中国水泳協会は、「協会はアンチ・ドーピングの立場を一貫して堅持し続けており、ドーピング問題に対しては、絶対容認しないという姿勢を保ってきた。今後も、アンチ・ドーピング事業の強化を続け、アンチ・ドーピング規定を厳格に守っていく」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年1月28日
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