第6回中国インターネット視聴大会の重要イベントとして、中国ネットキャスティングサービス協会がまとめた「2018中国インターネット視聴発展研究報告」が28日に四川省成都で発表された。報告によると、今年6月の時点で、中国オンライン動画ユーザーは6億900万人で、動画コンテンツ業界の市場規模は前年比39.1%増の年間2016億元(1元は約16.33円)以上になる見込みとなっており、同業界は爆発的成長を見せている。新華社が報じた。
なかでも、ショート動画ユーザーの数と利用時間が爆発的に増加し、業界の市場規模の急速な拡大を牽引している。「報告」によると、今年6月の時点で、ショート動画ユーザーは5億9400万人に達し、オンライン動画ユーザーの97.5%を占めた。業界の市場規模は前年比106%増の年間118億元に達する見込み。このように動画コンテンツ業界の市場規模に占める割合は急速に拡大している。
動画視聴端末のうち、使用率が最も高いのがスマートフォンで、その他の端末をはるかに上回っている。統計によると、オンライン動画ユーザーのうち、98%がスマホで視聴。その他、55.2%がスマートテレビでオンライン動画を視聴。スマートテレビの使用率はデスクトップパソコンを上回り、使用率が2番目に高いオンライン動画視聴端末となっている。「報告」によると、今後、バーチャル・リアリティ(VR)設備も、動画関連メーカーの競争の的になりそうだ。
またオンライン動画ユーザーがよく視聴する内容のジャンルは男女、年代、地域によって大きく異なっている。報告によると、男性はニュース関連、ドキュメンタリー、スポーツ関連、ネットユーザーが作成した動画などを見るのを好んでいるのに対して、女性はドラマ、バラエティ番組、アニメなどを好んで視聴している。年代別に見ると、00後(2000年以降生まれ)のユーザーはネット映画、アニメ関連、90後(1990年代生まれ)のユーザーはバラエティや劇場公開映画、アニメ、ネットユーザーが作成した動画、80後(80年代生まれ)のユーザーはドラマ、ニュース関連、70後(70年代生まれ)のユーザーはニュース関連、ドキュメンタリー、スポーツ関連、60後(60年代生まれ)はニュース関連、バラエティ番組などを好んで視聴していた。地域別に見ると、一線都市のユーザーはネット映画、ドキュメンタリー、三線都市のユーザーはドラマを好んで視聴していた。
ネットドラマやネットバラエティ番組は数年の発展期を経て、クオリティが向上している。その製作数は減少しているものの、再生回数は急増しており、例えば、「延禧攻略(Story of Yanxi Palace)」と「如懿伝(Ruyi's Royal Love in the Palace)」の再生回数は、延べ180億回と100億回を超え、大ヒットネットドラマとなった。ネットバラエティは、ジャンルやテーマがイノベーションされ、バスケット、ロボット、宇宙飛行などの専門的なリアリティ ・コンペティション番組が人気となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn