武漢大学基礎医学院、国家食品安全リスクアセスメントセンターは冠鯉の栄養学・毒理学・アレルギー性の研究を行い、冠鯉と一般的なコイが実質的にほぼ差がなく、同じく安全に食べられることを系統的に評価・証明した。
しかし冠鯉はまだ発売されていない。中国の現行の遺伝子組み換え生物安全管理関連法によると、遺伝子組み換え安全評価は実験・研究、中間試験、環境放出、生産性試験、安全証書取得という5つの段階を踏まえる必要がある。冠鯉の安全評価は2000年に中間試験を完了したが、遺伝子組み換え食品に関する民間からの反発などがあり、長期的に進展がない。
社会と民間は近年、遺伝子組み換え食品への認識を深めている。北米の遺伝子組み換えサーモンの成功も、研究チームに自信を与えている。そこで研究チームは再び冠鯉の中間試験を再申請し、これを完了した。現在は環境放出の試験段階に入っている。
朱氏は、「初めて人類の食卓に上がることを許された遺伝子組み換え動物食品であるこのサーモンは、約20年の厳しい審査を受けている。これは、遺伝子組み換え魚を含むバイオ技術新産業の管理と方針決定が科学の法則を尊重し、さらに社会・民間の許容力を考慮する必要があることを十分に説明している。関連科学知識の普及、企業による受け入れと産業化は、ハイテクの発展と産業革新の成功に不可欠な条件だ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月15日
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