セルビアの学生アクレスさん(左)が胡弓の演奏風景を撮影しているところ
アレクサンダー・レオ・ボラさんはインド北東部のマニプル州出身のナガ族だ。貴州省貴陽市で布依族の村を訪れた時、故郷に帰ったように感じたという。彼の作品の題名は「そこに暮らす」で、日記をつづるように、刺繍と服飾の店を経営する女主人、双子の家庭、ガチョウを飼っている人などの物語を紡いでいく。ボラさんのレンズを通して、貴陽の山々が映し出され、絵のようなその風景に、2つの偉大な東方文明が人々の暮らしの中で握手をして、再会を果たしたかのような余韻が残る。ボラさんは、「この太陽の光を浴びたまま家に帰りたい。自分の人生を温かくしてくれるはずだ」と述べた。
▽「自分の目で見て、自分の手で中国に触れること」
イスラエルのテルアビブ大学芸術学院映画学部シナリオ専攻のヨセフ・ジーボさんは、「映画制作の本質は物語を語る芸術だということだ」と話す。ジーボさんが教師として学生たちに、「中国こそ私たちが求めている物語だ」と話すと、学生から「なぜ地球を半分も移動して見知らぬ場所に行って自分の物語を語るのですか」という質問を返された。ジーボさんは、「インターネットや旅行ガイドで知った中国に関するすべてのことを忘れなさい。自分の目で見て、自分の手で中国に触れ、本当に興味を感じるものを見つけだすことが大切です」と答えた。
ジーボさんの教え子のダニエル・ビンステッドさんは、西安で中国の書道に出会った。ビンステッドさんの姉の夫はユダヤ教の聖典を写経する仕事をしており、中国の旅を終えたビンステッドさんは彼が写経する姿を見るたび、映画に出てくる中国書道の場面を思い出すという。ビンステッドさんは、コンピューター時代に中国人が今も手で文字を書くということの価値を考えている。西安で出会った書道家はビンステッドさんに「和気」と書いてくれた。じっくり眺め、横線は平らに、縦線はまっすぐに伸びるこの文字から中国の哲学を理解しようと努力した。そして、「ついには中国書道の美しさを理解できた。美しさは書かれた文字にあるだけでなく、手や腕の細かい動作の一つ一つに内在している」とした。
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