日本側に強い発言権
これらリメイク作品の背後には、日本側の制作者の影もある。例えば、中国版「家族はつらいよ」のロケ地には、日本版の山田洋次監督(85)が自ら足を運んだ。
「デート~恋とはどんなものかしら~」や「プロポーズ大作戦」は、中国の制作会社・上海尚世影業有限公司(SMGピクチャーズ)と日本のフジテレビの「3年で日本のドラマ5作品をリメイク」するという計画の一環であるため、日本側が中国版の制作に深くかかわっている。日本版の脚本を担当した古沢良太は自ら中国版を監督し、脚本に多くの提言を行った。撮影の過程でも、日本側がプロデューサー1人、アシスタントプロデューサー1人、カメラマン2人、照明スタッフ2人の6人を派遣しているため、中国版には日本のセンスがさまざまな面で色濃く出ている。「容疑者Xの献身」の場合、リメイク版の制作権取得後、中国版の脚本を日本語に翻訳して、日本側に提出しなければならなかった。「あまりに大きな変化はダメ」、「日本や韓国の映画で使ったことがあるパターンを使ってはいけない」というのが日本側の要求だった。
日本の制作に対するシリアスな姿勢が中国の制作チームに影響を与えたほか、日本側が深くかかわったため、ローカライズが思うように進まなかったのだ。
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