形だけのローカライズ
これらリメイク版は全くローカライズしていないわけではないものの、そういった努力は形だけのものに過ぎず、日本特有のものを中国にあるものに変えているだけに過ぎない。例えば、「デート~恋とはどんなものかしら~」のヒロインの仕事は、日本版では公務員であるのに対して、中国版では保険数理士に変えられ、「プロポーズ大作戦」の花火を見るシーンは、着ている服が日本語版では浴衣であるのに対して、中国版では漢服に変わっている。また、「家族はつらいよ」の舞台は、日本版が東京近郊であるの対して、中国版は北京近郊に変わっており、主人公の行きつけの店が日本版では居酒屋であるのに対して、中国版では爆肚(牛や羊のセンマイ料理)の店に変わり、出前は鰻丼から北京ダックに変わっている。このように、ストーリーの本質に関わらない些細な部分におけるローカライズがあるだけで、ストーリー自体は日本版と全く同じであるため、中国の観客はやるせない気持ちになっている。
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