中国のドラマ市場では、人気日本ドラマの「デート~恋とはどんなものかしら~」、「問題のあるレストラン」などのリメイク版がネットドラマとして配信され、「プロポーズ大作戦」や「最高の離婚」のリメイク版も製作中。また、「深夜食堂」が今年の夏に配信される。さらに、「秘密」や「僕のヤバイ妻」などのリメイク版製作権を中国の動画配信サイトが取得したことが最近発表されるなど、日本ドラマのリメイク版ブームが巻き起こるというおもしろい現象が起きている。
ただ、海外の名作ドラマのリメイク版を製作するというのは、決して容易なことではない。1981年に、日本のドラマ「姿三四郎」が初めて中国で放映されて以降、リメイク版という面では日本ドラマの開発はこれまで進んでこなかった。これほど長く放置されていた山が突然発掘され始めたが、掘り出されるのは「宝」なのだろうか?それとも徒労に終わってしまうのだろうか?(文:李夏至。北京日報掲載)
リメイク版は日本ドラマファンの心を捉えられない?
日本ドラマのオリジナル版が好きというドラマ評論家の連城さんは、「僕の知っている日本ドラマファンの中で、リメイク版を好んで見る人はほとんどいない。オリジナル版を見て、それが好きであればそれで十分。リメイク版を見る理由がない」とし、「僕の中では、『リメイク版がオリジナル版を勝ることはない』というのが鉄則で、それを破るのはとても難しい。もし、ファンたちが突っ込んだり、批判の声を寄せたりするなら、リメイク版もそれなりに話題になるものの、実際には日本ドラマのファンは『無視』することが多く、話題にもならないというのが現実」との見方を示す。
このようにファンから冷遇され、日本ドラマのリメイク版は出鼻をくじかれた形となっていることについて、製作会社・拉近影業の最高経営責任者(CEO)で、中国版「問題のあるレストラン」のプロデューサーを務めた尚娜氏は、「リメイク版の製作を始めた時から、日本ドラマのファンを一番のターゲットにしていたわけではない。日本ドラマファンは元々とてもクール」と冷静な見方を示した。
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