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日本ドラマの中国版、中国人の心を捉えるには課題も (2)

人民網日本語版 2017年04月07日11:05

マニアックな日本ドラマの中国版は難度高い

映画・ドラマ関係者の間でも、日本ドラマのリメイク版は難しいというのが共通の認識となっている。韓国ドラマと比べると、日本ドラマと中国の映画・ドラマ業界との連携は非常に遅れている。日本ドラマが初めて中国で放映された81年からこれまで36年の間に、中国版が製作された日本ドラマの数は二桁にとどまっている。一方、93年になって中国市場に足を踏み入れた韓国ドラマは、これまで24年の間に、数えきれないほどの中国版が製作されてきた。2000年以降を見ても、「秋の童話」、「イヴのすべて」、「天国の階段」、「冬のソナタ」、「ランラン18歳」などのリメイク版が次々に中国で登場した。

連城さんによると、日本ドラマと韓国ドラマの影響力も比べものにならない。長年、大きな影響を及ぼした日本ドラマのリメイク版はほとんどない。「深夜食堂」や「世にも奇妙な物語」など、原作の知名度がとても高い作品であっても、そのリメイク版はヒットしなかった。一方、韓国ドラマ「妻の誘惑」の中国版「回家的誘惑(Home temptation)」は、11年に湖南衛視(衛星テレビ)で放送され、最高視聴率は5.2%と、伝説的な記録をたたき出した中国ドラマ「還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜」に次ぐ視聴率を記録。未だに、同ジャンルでその記録は破られていない。

その影響力の違いについては、日本ドラマと韓国ドラマでは、センスや構造、内容の方向性が全く異なるからと説明されてきた。尚娜さんは、「僕も日本ドラマファンの中に長年『潜り込んで』おり、日本ドラマは少数派であることをよく知っている。特にここ数年、『昼顔』や『賢者の愛』など、主流の価値観に挑戦状を投げかけるような作品が登場し、さらに、表現方法も映画のようなスタイルになっており、中国の視聴者の忍耐力や成長はまだその段階に達していない」と指摘する。


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