日本の財務省が24日に明らかにしたデータによると、日本では今年8月の輸出が前年同期比9.6%減少したのに続き、9月の輸出も同6.9%減少して5兆9684億円になり、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4983億円の黒字だった。「国際商報」が伝えた。
▽輸出減少ペースが鈍化
日本の貿易データをみると9月は8月より目立って好転し、26カ月間続いた赤字が黒字に転換しさえした。
中国現代国際関係研究院日本研究所の劉雲補佐研究員は、「9月の日本の貿易は黒字を達成し、2011年の東日本大震災前の水準を回復した。黒字データをみると、日本経済は表面的には確かに好転の様相を呈している」と指摘する。
劉補佐研究員の見方によると、「この背後にはいくつかの主な要因がある。まず、国際原油価格の下落だ。データをみると、日本の9月の原油、液化天然ガスなどの輸入額は減少し、中でも原油は同28.6%減少した。原油輸入は日本の輸入支出の大きな部分を占め、これが下落したことによって、原油関連製品の輸入額が占める割合も大幅に低下した」という。
劉補佐研究員は続ける。「次に、日本の9月の輸出が同9.9%減少したことも貿易黒字を生み出した原因の一つだ。この2点が映し出すのは、国際原油価格の下落が日本の貿易構造の調整にはプラスで、日本の国際収支にかかる圧力を大幅に緩和したということだ。またグローバル貿易がそろって落ち込む状況を反映してもいる」。
ここからわかるのは、日本の貿易は9月も輸出入がともに減少する傾向が続いたことだ。2016年度上半期(4~9月)の貿易統計データをみると、輸出額は同9.9%減少して、2009年上半期の同36.4%減少以降、ほぼ7年ぶりの大きな減少幅となり、アジアと米国への輸出が大幅に減少し、持続的な輸出減少となった。9月の日本の輸入額は5兆4700億円で同16.3%減少し、21カ月連続でマイナス成長となり、減少幅は8月の17.2%をやや下回った。
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