高品質で安全で信頼できる。これが多くの中国人消費者が海外の日用消費財に抱く印象だ。だが苦労してはるばる海外から運んできた製品の多くが、なんと「メードインチャイナ」だったことに気がつく消費者も少なくない。中国企業には高い水準の生産能力があるのだから、中国人消費者が国内で海外の消費者と同レベルの製品を享受できるようにするにはどうすればよいか。国内で販売されている製品が海外で販売されている製品と同じ高いレベルにならないのはなぜか。人民日報が伝えた。
▽「自国製品を海外から運ぶ」怪現象はどうしたらなくなるか
海外出張の多い唐さんは友達の間で人気者になっている。日本製の虫除けパッチやアイマスクといった小さな日用品、ドイツ製の台所用品、オランダ製の粉ミルク……。「友人にはありとあらゆる日用品を海外から買ってきてほしいと言われる」という。
唐さんが徐々にわかったことは、自分の運ぶ製品の多くは海外で売られているものだが、中国で製造されたものだということだ。唐さんは、「苦労して友達のために便座を持ち帰ったが、メディアの報道で、自分が運んできたのが(浙江省)杭州市で製造されたものらしいと知った。千里の距離も顧みずに買ってきたものにはドイツで売られていたやかん、米国で売っていた電動歯ブラシなどがあるが、実際にはどれも中国企業の作ったものだった」と話す。
国家認証認可監督管理委員会関連当局の責任者は、「中国と一連の発達した国とでは発展段階や発展水準に開きがある。一時期から『メードインチャイナ』は国内で売られているものと輸出されるものに客観的にみてある程度の『品質の差』が存在するようになり、多くの消費者が『海外から持ち帰った製品』や『対外貿易用の製品』を好むのは、こうした理由によるところが大きい」と話す。
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