報道によると今年7月、南スーダンの首都ジュバで暴力的衝突が起きた時、日本は輸送機3機をジブチに派遣して日本国民を退避させた。自衛隊によるこうした任務の遂行は2回目であり、自衛隊が海外での任務遂行能力を強化していることを示すとともに、日本が地域問題でより重要な役割を果たそうとしていることも示している。
また、ジブチ自体が地理的に特殊であり、バブ・エル・マンデブ海峡とアデン湾の間に位置し、インド洋と地中海をつなぐ重要な航路であるうえ、背後には広大なアフリカ、前方には中東があり、その重要な戦略地位は言うまでもない。
「したがって、日本にとっては基地拡張は順調な海上交通路を確保すると同時に、アフリカ及び中東地域の安全保障問題に介入する伏線を張るものでもある」と呂氏は指摘する。
外交学院国際関係研究所の周永生教授は「ある一定の度合いにおいて、日本は米国の国際戦略に協調するため、インド洋地域、アジア太平洋地域の重要な航路でより大きな役割を発揮しようと積極的に図っている。ジブチの戦略的位置は重要であり、東アフリカ海岸に対しても影響を及ぼすため、日本の軍事基地拡大は米国のアジア太平洋地域における政策と連携するとともに、米国のマラッカ海峡に対するコントロールとも呼応する」と指摘する。
呂氏も「安倍首相が就任後に打ち出した『地球儀を俯瞰する』外交の観点から、日本の基地拡張は自衛隊がもう本土には限定されず、海外へと進出することを示している。さらに日米同盟のグローバル化という勢いは、必ずや地域の安全保障環境に一定の不確定性をもたらす。われわれはこれに警戒する必要がある」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年10月19日
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