赤ん坊を抱いて家に連れ帰ると、心根の優しい夫の趙玉春さんにも異存はなかった。だが、夫婦はすぐに、この赤ん坊がふつうの赤ん坊と違うことに気付いた。ミルクを吸うことができず、頭もしっかりと支えられない。夫婦は赤ん坊を病院に連れて行った。病院では、「重度の脳性マヒ」と診断された。
李さんは、麗坤さんを引き取って育て始めた頃を振り返り、「周りの人たちが口々に、『あなた方夫婦は本当に馬鹿じゃないの?彼女を養って一体何になるの?』というのを耳にして、当初は泣いていたが、だんだんと気にしなくなった。どんな困難があっても、私は何とか克服してきた」と話した。
夫婦が口移しで捨て子に食事を与え育ててきた話に、多くのネットユーザーが感動し、2人を「山西で最も美しい両親」と称えた。あるネットユーザーは、「子供は不運にも重い障害を持って生まれてきたが、世の中で最も大切なものを得た。それは、両親の愛だ。この愛は何よりも大きく重く、実の両親であろうとなかろうと、そんなことは関係がない!子供というものは、永遠に、両親の心の中で最も大切なものだ。両親に感謝しなければ!」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年6月3日