中国の痔の治療薬「馬応龍痔瘡膏」が最近、米国で大人気となり、通販サイト・アマゾンには、「ピンクのアイスクリームを塗ったかのようで、気持ちよさが長続きする」、「これはまさに奇跡。絶対に世界の人にこの薬の存在を知ってもらわなければ」、「ありがとうアマゾン、ありがとう中国!」などのコメントが次々に寄せられている。そして、中国のネットユーザーの間でも、中国の商品が海外でヒットしていることが大きな話題となっている。北京日報が伝えた。
海外でも人気となっている中国ブランドの商品には、コストパフォーマンスの高い、華為(ファーウェイ)のスマホや海信(ハイセンス)の電気製品などの電子機器類の商品もあれば、中国の食べる辣油・ラオガンマーや「馬応龍痔瘡膏」、「回力」のスニーカーなど、東洋の伝統を売りにした中国の特色あふれる商品もある。中国ならではの安くて高品質が、外国人が中国の商品を買う理由だ。ただ、現在、中国ブランドの商品が大量に海外進出しているものの、マーケティングや宣伝が「海外遠征」のスピードについて行っておらず、海外のニーズにもっと合わせる必要のある商品もある。
馬応龍麝香痔瘡膏が米国で大人気
米アマゾンの公式サイトで「ma ying long (馬応龍)」と入力すると、馬応龍の看板商品・痔瘡膏がトップでヒットする。そして、そこに寄せられているコメントや返信は目を見張るものがある。現在、ユーザー1003人が評価し、その平均ポイントは4.3(最高5ポイント)と、かなりの好評価となっている。
海外で同商品が大好評となっていることに、中国のネットユーザーは驚きを隠さない。海外のユーザーの馬応龍痔瘡膏に対する称賛は、中国に対する称賛にまで変わりつつある。
値段を見ると、10グラム入りの馬応龍麝香痔瘡膏は、米アマゾンで11.78ドル(約1295円)で販売されている。一方、中国のオンラインショッピングモール・天猫では、わずか16.9元(約285円)だ。また、一瓶210グラムのラオガンマーは、中国で10元(約167円)以下で販売されているのに対し、米アマゾンでは11.99ドル(約1318円)で販売されている。
馬応龍やラオガンマーなどのほか、青島ビールも海外で人気。北京のある留学生は、「欧洲人はたいがい青島ビールが気に入る。ある時、レストランで食事をしていた時、外国人は中国人が来たのを見ると、ジョッキを私たちのほうに掲げて『青島ビール』とずっと叫んでいた。私の知っている米国人もみんな青島ビールが大好き。口当たりがとてもよく、米国のビールよりおいしい」と話す。