「高考(中国大学統一入学試験)」まであと20日ほどに迫った。江蘇省宿遷市に住む高校三年の女子は、「考(テスト)」という言葉を聞くたびに心がざわついてしまうという。ひどい時には、「考」と同音の字に対しても過剰反応を示し、全身がけいれんし、意識不明に陥った。心理学の専門家は、「これは、典型的なテスト不安障害の症状であり、適切に対処しなければならない」と指摘した。現代快報が報じた。
●「考」と同音の言葉を聞いて、教室で卒倒した女子生徒
パンパンさん(仮名、18)は、現在高校三年生だ。先日実施された中間テストでは、今一つの成績だったので、皆に追いつけるよう頑張ろうと決心した。だが、第二回校内模試でも、彼女の成績は上がるところか、ますます下降線をたどった。彼女はそれでも落ち込むことなく、さらに熱心に勉強した。
その後、彼女は勉学にもっと時間を割くようになった。7時間の睡眠時間以外のすべての時間、勉強に没頭した。にもかかわらず、成績は相変わらずの状態だった。そうするうちに、彼女は精神的にやや不安定になった。「考試(テスト)」の二文字を聴くと、呼吸が速くなり、頭がクラクラして、汗がどっと吹き出し、吐き気を感じ、食欲がなくなった。
最初、彼女の両親はそれほど心配していなかったが、ほどなくして、彼女は教室で卒倒した。その時は自習時間で、教員は自分の夫と電話で話をしていたという。電話で「子供が焼き芋(○紅薯)を食べたがっている」という会話が飛び出した。予想外にも「考」と同じ発音の言葉(○)を聞いたパンパンさんは、心臓の鼓動が速くなり、続いて手足が氷のように冷たくなり、全身がけいれんし、人事不省に陥った。しばらくして意識が戻ると、彼女は全身から汗が吹き出し、手足に力が入らなくなった。15分ほどすると、ようやく彼女の状態は正常に戻った。
○:火へんに考