国際税務コンサルティング・BDOとドイツハンブルク世界経済研究所が16日に共同で研究報告書を発表し、「中国は現在、『模倣大国』から『イノベーション大国』へと移り変わろうとしている」とする一方、「ドイツは、デジタル化時代のコアとなるハイテク分野における競争力が低下し始めている」と警笛を鳴らした。 中国新聞社が伝えた。
世界で実施した同研究によると、ドイツは2012年から14年の2年の間に特許数が、100万人につき916件の割合になり、世界5位だった。同期、韓国と日本の同割合は、3134件と2159件で、ドイツを大幅に上回っている。ただ、韓国では特許数が増加傾向であるのに対し、日本は減少へと転じている。特許数の面で、これまでずっとドイツにリードを許していた米国の同数字は886件で、ドイツに追いつこうとしている。
報告書によると、中国の同数字は、501件にまで増加し、フランスや英国を抜いて10位に立っている。そのため、同報告書は、「中国は現在、『模倣大国』から『イノベーション大国』へと移り変わろうとしている」と評価している。
一方、ドイツについて、同報告書の作成者は、「報告書の結論を言うと、ドイツが現在、世界のコアとなるハイテク分野において果たす役割は小さくなっている。特に、デジタル化やモバイル化の波が起きている現在、ドイツで取得される特許は減少している」 と警笛を鳴らしている。
ハンブルク世界経済研究所の所長も、「対応できるように努力しなければ、ドイツは国際的地位を保つことができない」と、ドイツの競争力低下に対する懸念を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月17日