2016年5月17日  
 

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人民網日本語版>>経済

「権威筋」が語る、2016年の中国通貨政策の方向性

人民網日本語版 2016年05月17日10:42

近頃、「権威筋」が人民日報に頻繁に登場し、中国の経済運営やマクロコントロールなどに関する意見を発表したことが大きな話題になっている。中国のマクロコントロールの重要な手段である通貨政策もまた、高い関心を集めている。「権威筋」は、中国人民銀行は今後も通貨政策の連続性と安定性を維持し、数量・価格など様々な通貨政策ツールを総合的に活用し、政策の組み合わせを改良、融資と貸付の構造を改善し、数量と価格の2方面から構造調整とモデルチェンジ・アップグレードに適した環境を整えていくと指摘する。

「権威筋」は中国の今後の通貨政策の特長として、以下の3つを挙げた。

(1)通貨政策の複数の目標のバランスをより重視

金融拡大と経済刺激による成長のエッジ効果が徐々に減少し続ける中、金融緩和で経済成長を加速させる、分母を大きくしてレバレッジ率を下げるといった発想は完全に捨てなければならない。各金融市場に存在するリスクに対して、金融監督管理部門は密接に協力して状況を調査し、緊急対応プランをしっかりと作る必要がある。銀行の貸倒は上昇しつつあるが、これは経済問題が金融部門に必然的に反映されたものだ。ゆえに、将来の通貨政策では、供給側構造性改革の総需要の管理を着実に実施し、通貨政策のコントロールと改革の深化を密接に結びつけ、構造性改革のために適切な金融環境を整えなければならない。このためには、貨幣政策ツールを運用し、通貨政策伝導メカニズムをスムーズ化する際に、市場により多くの流動性を提供して金融の実体経済へのサービス能力を高め、金融運営の効率を高める必要がある。また一方で、マクロプルーデンス政策の枠組みにおいて、流動性の大幅な拡大によるバブルの発生を防ぎ、貸付および社会融資規模を合理的な増加の範囲内に抑え、系統的・地域的リスクが発生しないようにする必要がある。中国は新たな時期の通貨政策の制定と実施において、「安定成長、構造調整、改革促進、リスク防止」の4つの目標を同時に達成する必要がある。


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