国際銀行間通信協会(SWIFT)がまとめたデータによると、英国は3月にシンガポールを抜き、世界2位の人民元オフショア決済センターになったという。新華社が伝えた。
本部をベルギーの首都ブリュッセルに置くSWIFTによれば、英国国内の人民元建て決済の金額が3月は前年同月比21%増加したという。
英国紙「フィナンシャル・タイムズ」の28日付論説によると、この事実には英国、大陸部、香港地区間の決済における人民元の重要性の高まりが反映されている。この決済ルートで使用されるすべての決済通貨のうち、人民元の占める割合は40%で1位、2位は香港ドルの24%だ。
イングランド銀行(中央銀行)のデータによれば、人民元はロンドンの金融街・シティで行われる取引の通貨上位10種類のうち、8位で1.8%を占める。ロンドンは世界最大の外国為替取引センターであり、一日あたり平均取引額は2兆1500億ドル(約230兆6735億円)に相当する。
SEIFT英国・アイルランド・北欧支局の責任者ステファン・ギルダーデールさんは、「こうした動きは主として中国建設銀行英国支店の人民元建て決済業務の安定的な伸びを受けてのことだ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月29日