東京に向かう前に北京首都国際空港で記念撮影をする、若者が掘り起こす「東北」の魅力を発信する「東北 絆プロジェクト」に参加する中日の大学生ら
北京日本人留学生社団(BJSA)が日本の大手旅行社・JTBと共催する中日の若者が掘り起こす日本東北の魅力を発信する「東北 絆プロジェクト」が16日、始動した。人民網が報じた。
同プロジェクトに参加する中国北京で学ぶ中国人大学生・日本人留学生12人は16日から4日間、静かな景色が広がる日本の東北地方への取材旅行を実施する。12人は、北京大学、清華大学、中国人民大学、対外経済貿易大学、北京第二外国語学院などの大学から選出された大学生で、2人一組の6ペアに分かれて青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の6県を取材する。12人は、自らルートを設定し、現地の美しい景色や美食、文化などを楽しむほか、地元の人々との交流も行う。
近年、日本を訪問する中国人観光客が急増しているものの、東日本大震災の影響で、東北6県はその波に乗ることができていない。主催者は同プロジェクトを通して、中国の大学生に日本社会や文化に対する理解を深めてもらうほか、両国の若者に友好を深めてもらうのがねらいだ。また、学生らに、東北6県で見聞きしたり、感じたりしたことを中国で語ってもらうことで、東北地方の美しい自然の景色や地域の文化の宣伝につなげたい考だ。
同プロジェクトに参加する大部分の学生は、東北地方初訪問で、好奇心と探究心が高まり、取材旅行への期待も高まっている。北京第二外国語学院に通う周律旋さんと唐ブン(雨かんむりに文)さんは、取材する秋田県についての下調べを行った。温泉や美食が好きという二人は、「秋田で有名な温泉料理と日本酒が楽しみ」と語る。また、これまで中日友好交流活動に積極的に参加してきた中国人民大学の易秋詩さんは、「今回の取材旅行を通して、多くの日本の人と交流し、私の故郷の風土などを紹介したい」と期待を込める。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月17日