ラミーヌ・ディアク氏
ラミーヌ・ディアク前会長は、1999年から2013年まで、国際オリンピック委員会(IOC)の委員を務め、2014年にはIOCの名誉委員に就任した。前会長は昨年11月、ロシア選手のドーピング違反を隠蔽する見返りにロシア側から100万ユーロ(約1億2千万円)の賄賂を受け取ったという疑いが持たれ、IOC名誉委員を辞任し、仏当局の調査を受けた。仏検察は今年3月、2016年と2020年の五輪招致プロセスにまで調査範囲を拡大した。
現時点で判明しているのは、東京五輪招致委員会またはその代理人が、シンガポールの某地下銀行の口座に総額130ユーロを振り込んだという猜疑がかかっていることだ。この銀行口座は、ラミーヌ・ディアク前会長の息子でIAAFのコンサルタントを務めるパパマッサタ・ディアク氏に関係しているという。パパマッサタ・ディアク氏は現在セネガルにいる。