中国初のスマート警備サービスロボット「AnBot」が21日、重慶ハイテク成果交易会でお披露目された。この国防科学技術大学が開発したロボットの外観はマトリョーシカのようで、身長は1.49メートル、体重は78キロ。パトロール中の走行速度は1キロ、最高速度は18キロ。人の脳や耳目に似たスマートシステムとセンサーなどの装置を持ち、自己位置と地図の同時推定(SLAM)、測位、動的ルート検索、ディープラーニングスマートブレーン、動画スマート分析などのハイテクを搭載。自主パトロール、スマート観測、遠隔操作による暴力行為の取り締まり、音声と光による通報、身分認証、自主充電などの機能を持つ。科技日報が伝えた。
このロボットは事前に設定した予定ルートに基づき、自主パトロールと全方位型動画撮影をし、自ら障害物を回避できる。パトロールエリア内で異常事態を発見した場合、直ちに音声と声により通報し、監視システムに連絡する。ロボット自身もしくは周辺の人員の安全が脅かされた場合、監視員は遠隔操作によりロボットに内蔵されている電気さすまたを取り出し、不審な人物や容疑者を威嚇し、取り締まることができる。パトロールエリア内の人員は、大声で助けを呼ぶかロボットの緊急ボタンを押せば、すぐに通報できる。
同ロボットはパトロールをするほか、メディアプレーヤー、スマート問い合わせ・案内、業務手続きなどのサービス機能を持つ。安全知識の再生、重要情報の連絡、自動天気予報、道案内など、エリア内の人々に便利なサービスを提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月22日