業界内で注目されている「グラフェン材料の用語、定義、略号」国家標準(意見募集稿)が5日、中国国家標準化管理委員会の公式サイトで正式発表され、1ヶ月内に社会から意見を募ることになった。これは中国初のグラフェン国家標準の制定に、重要な進展があったことを意味する。新華社が伝えた。
全国ナノテク標準化技術委員会ナノ材料分会秘書長、冶金工業情報標準研究院高級エンジニアの戴石鋒氏によると、今回制定されるグラフェン材料用語国家標準は、「グラフェンとは何か」や、関連材料の用語などを詳細に定める、中国初の系統的なグラフェン用語制定案だ。
戴氏は、「この標準の制定と実施により、産業界と学術界の交流に統一的な技術用語を提供する。また製品略号の発表も、産業界の自己監督・管理の効果的な手段であり、虚偽宣伝行為を回避できる。中国グラフェン産業の健全かつ秩序ある発展をリードし、促進する」と話した。また中国初のグラフェン国際標準提案はこのほど、国際標準化機構(ISO)から認証され、今年下半期に立案される見通しだ。これは中国グラフェン産業の国際技術・規則の制定への積極的な参与に理想的なチャンスをもたらし、中国グラフェン産業の将来的な海外進出の基礎を固める。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月7日