誰でもなれるものではない「ハッカー」は、世間で良く知られているものの、彼らの実態は謎に包まれている。不正行為を働くイメージのいわゆる「ハッカー」とは一線を画しているが、そのようなハッカーと同じ技術を備えた「ホワイトハッカー」が注目されている。彼らは、自分の専門技術を活かし、ネットワークセキュリティ保護を任務とし、「ハッカー」と対峙し、「正義」という名のもとに、比類なき腕をふるう。華西都市報が伝えた。
1月15日、北京朝陽区高碑店にある小さな四合院(旧式住居)において、1990年代生まれの青年12人が、半年間におよぶ訓練を開始した。彼らは今後、大手インターネットセキュリティプラットフォーム各社の職場に就く予定だ。自身のハッカー技術を駆使して、ネットワークの安全を保護し、「ホワイトハッカー」として活躍する。
〇1分でセキュリティキーを解析して脆弱性を指摘、数万元を獲得
2002年、IT業界で起業した王英鍵さんは半年前、「ホワイトハッカー」特訓クラスを出資・設立した。彼は業界から30人あまりの一流講師を招き、生徒は毎日10時間から12時間の集中トレーニングを受け、ファイアウォールやネットワークセキュリティに関する技術を学ぶ。
全国各地から集まった30人の生徒は全員1990年代生まれだ。2015年11月末、18歳になったばかりの曽穎涛さんは、他の2人の生徒と一緒に、高級車3台を用いて実験を行った。彼らは1分もかからずに自動車の盗難防止システムを解析、第三者パスワード解析プラットフォームにその脆弱性を報告し、曾さんは報酬として1万元(約18万円)を受け取った。