日本では視覚障害者が外を「自由に」歩き回ることができると言ったとしても、決して過言ではない。そしてこの「自由に」歩くための杖となるのが日本の完備された視覚障害者用設備である。外出を控えようとする世界中の多くの視覚障害者たちと異なり、日本の視覚障害者は非常に活動的で、様々な場所で彼らと「遭遇」する。環球時報が伝えた。
日本語にも「盲人」という単語はあるものの、習慣的には「目の不自由な人」という彼らを尊重した呼称を使うことが多い。「目の不自由」な人々ではあるが、彼らは「自由」に行動できる。それは日本の道路の全てに視覚障害者誘導用ブロックが設置されており、誰もそれを占拠してはいけないからだ。視覚障害者が誘導ブロックに沿って駅に着くと、改札外にある切符の自動販売機の右側には「視覚障害者用料金表」が設置されており、それを使って切符の値段を知ることができる。販売機の上の赤い丸のボタンを押すと、音声によるガイドが始まり、すぐに切符を購入することができる。この種の販売機はどこの駅にも設置されており、視覚障害者は割引料金が適用されるほか、付添いの介護者も同様に割引料金が適用される。
駅構内に入ると、ボタンの上部に点字のあるエレベーターに乗って、安全にホームにたどり着ける。駅構内の放送は乗客に電車の到着時間とホームの位置を知らせてくれるので、乗り間違えることはほとんどない。もし誰かと待ち合わせて同じ電車に乗る場合も、ドアの点字で自分が何番の車両に乗っているのか判断することができ、迷いにくい。電車が駅に到着すると、各出口の階段の手すりにも点字があるので、方向を判断する助けになる。日本では視覚障害者が自分で電車に乗ることは決して難しいことではなく、特に何度も利用する路線はすぐに覚えることができる。