今年の春節(旧正月。今年は2月8日)連休中、中国人の海外旅行熱は、為替レートの影響をもろともせず、衰えることを知らない。世界観光機関(UNWTO)がこのほど発表した統計データによると、中国は引き続き、世界最大の海外観光客源国であり、中国人は海外旅行消費額が最大の国民となっている。2016年春節連休中、海外を訪れる中国人観光客の1人当たり支出額は1万元(約18万円)を上回る見通し。「土豪(田舎くさい金持ち)観光客」の中には、最高で30万元(約54万円)以上を海外旅行に費やす人もいるという。北京晩報が伝えた。
〇「豪快」春節旅行、30万元をかけて南極へ
為替レートの変動は、今のところ春節中の海外旅行に影響を及ぼしておらず、お金に困っていない中国人は引き続き、海外旅行消費が世界で最多の国民だ。国内旅行サイト大手の携程旅行網によると、春節連休中、中国人の旅行熱は引き続き旺盛で、海外観光客の1人あたり消費額は1万元を超える見込み。
今年の春節連休、南極が新たな旅行先として注目されている。携程旅行のツアー受注記録によると、30万元あまりを費やし、「24日間南極三島、アルゼンチン、ブラジル周遊旅行」に申し込んだ富豪がいるという。この旅程は、2月11日から3月5日までの春節前後のツアーのうち、最も長い日程だ。南極のほか、1人あたりのツアー代金が最も高いものには、「ドバイ豪華陸・海・空7日間の旅」があり、世界で最も豪華な6つ星ホテル「アトランティス・ザ・パーム・ドバイ」、7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」、8つ星ホテル「エミレーツ・パレス・アブダビ」の各ホテルに滞在し、そのツアー代金は1人6万1990元(約110万円)だという。