「今年の『年夜飯(旧暦大晦日の夜、家族みんなで食卓を囲んで食べるご馳走)』はどうしよう?」春節(旧正月。今年は2月8日)が近づくにつれて、この1年で最も大切な食事をめぐって頭を抱える人は少なくない。家で「年夜飯」を作ると、食材の買い出しや調理がかなり面倒だ。だがレストランで食べようとしても、テーブルひとつ予約することさえ難しく、食事しても落ち着かず、これも頭が痛い。北京日報が報じた。
現在、オンライン飲食店の多くが「年夜飯」市場に着目しており、様々な特色ある「カスタムメイド年夜飯」を続々と売り出している。食材や半加工品の販売からシェフの出張サービスまで、選択肢も多様化しており、消費者が自宅で料理に追われることなく、豪華でバラエティに富んだ「年夜飯」を食卓に並べることが可能になった。
〇老舗レストランの「年夜飯」はすでに満席状態
「年夜飯」は、春節の一大行事だ。今年も、老舗レストランで「年夜飯」を食べることは、消費者の間で変わらず高い人気を誇っている。北京の老舗・同和居飯庄では、「年夜飯」の予約は、大晦日当日の午後7時から9時からの席がわずかに残っているだけという。「年夜飯」各コースの価格は、2488元から4千元あまり(約4万5千円から7万2千円)と、昨年とほぼ同じ水準だ。
活況を呈する「年夜飯」市場のその裏で大変な目に遭った消費者もいる。ニーズがあまりにも高いため、多くのホテルでは「年夜飯」の食事時間に制限を設けており、食事の途中でテーブルを変わることを余儀なくされた消費者もいた。時間がタイトであることから、思う存分食事を楽しめず、一家団らんの温かいムードも味わえない。このような原因から、大晦日の夜の外食を躊躇する人も多い。