私利を謀らない中国の立場と案は一層の影響力を勝ち取った。
中国はシリア危機の当初から、シリア問題解決の核心は「3つの堅持」だと主張してきた。政治的解決という大きな方向性を堅持し、シリアの人々が自らシリアの前途を決定することを堅持し、国連を通じた調停の主要チャンネルの役割を堅持することだ。シリア問題は非常に複雑であり、シリア国内の各政治勢力であれ、外部の国際パワーであれ、自らの利益を固守し、互いに足を踏み合えば、行き詰まるだけだ。反対に、妥協し合ってこそ道は開ける。中国側は、テロ活動に携わらず、政治的解決を支持し、武器を下に置くことを望む者は、いずれも交渉に参加する機会を得るべきだと考えている。このような立場は真の和平・対話促進であり、勢力を形成して他の勢力を叩き、摩擦を激化させ、問題を拡大するものではない。中国がかつてシリア問題に関する安保理決議反対票を投じたのも、この立場に基づくものだ。時の経過とシリア危機の変遷に伴い、中国の主張と案は一層の理解と支持を勝ち取った。
シリア問題は中東問題全体の縮図であり、歴史的経緯、地政学的状況、宗教対立、民族紛争など様々な要素が入りまじっており、解決は非常に困難で、一挙に解決できるものでは到底なく、いずれか一者・一国の力で解決できるものでもない。中国は大国として建設的役割を発揮し、シリア問題の各者がチャンスを捉え、紛争を棚上げし、共通認識を形成し、困難を克服し、手を携えて政治的解決のプロセスを進めることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年12月29日