中国初の軍民共用新型近宇宙プラットフォーム「圓夢号」が13日、内モンゴル自治区錫林浩特(シリンホト)市から打ち上げられた。これは世界初の持続的な動力を持ち、飛行を制御でき、繰り返し使用できる近宇宙飛行船だ。環球網が伝えた。
圓夢号は巨大な銀色の飛行船で、体積は1万8000立方メートルに達し、ヘリウムの浮力により飛行する。3つのローターを持ち、飛行後は太陽エネルギーによって動力を得る。圓夢号は48時間滞空する予定。
近宇宙とは、地表から20~100キロの範囲内のことで、伝統的な航空空間と宇宙空間の接合部に位置する。物理的な高度や空気の密度の影響を受けるため、一般的な航空機の最高飛行高度、衛星の軌道上の最低高度の間に位置する特殊な空域となっている。
中国の航空専門家の王亜男氏によると、近宇宙飛行機、特に飛行船のような軽飛行機は、軍民・科学研究で高い潜在力を持つ。例えば通信中継を行い、対地偵察プラットフォーム、ミサイル警戒プラットフォームとして使用することができる。また天気予報や農業のモニタリングなども可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月16日