米カリフォルニア大学リバーサイド校電気工学科教授のMihri Ozkan氏、ニューヨーク建築設計事務所のEray Carbajo氏が協力し、「スポンジビキニ」という不思議な水着をデザインした。これを着用し海で泳ぐと、付近の汚染物質を吸収できる。
この超疎水性カーボン材料は軽量で柔軟性があり、海洋から水以外のすべてのものを吸収できる。またこの材料は最大で自身の25倍の重さの物質を吸収できる。その具体的な効果は、吸収する物質の密度によって決まる。Ozkan氏は、「これはスーパー材料で、環境を損ねない」と話した。
スポンジビキニの重さはわずか54グラムで、表面積は250平方センチ、厚さは2ミリ。スポンジ材は20回繰り返し使用でき、隙間に汚染物質を挟むため、着用者の皮膚に触れることはない。またスポンジ材は摂氏1000度以上に加熱されなければ、吸収した汚染物質を放出することはない。
重要なのは、大量生産によりコストを大幅に削減できる点だ。研究者は、「スポンジ材はコストパフォーマンスが高く、1グラムのコストは約0.15ドルだ。水着で夏のレジャーを楽しんだり、マリンスポーツに参加するだけで、人々が海の清掃に貢献できるようにしたい」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月16日