浙江大学の7人の学生は1年をかけて試行錯誤し、「水の代わりに、高速で流動する空気で手を洗う」という摩訶不思議なアイデアを現実に変えた。彼らはこのほど中国工程院、全米技術アカデミー、英王立工学アカデミーが共催する第2回「Global Grand Challenges Summit」の学生の部で金賞を受賞した。新華網が伝えた。
受賞作の作品名は「空気手洗器」。霧化の原理を使い空気と水を混合し、使用者の重力により水を出す。使用者が手洗器の前に立ちペダルを踏むと、ペダルは人の重力により沈む。滑車でピストンを上に引き上げることで高速の気流が生まれ、蛇口から霧状の水滴が噴出する。
浙江大学のチームが呈色反応と細菌残留の実験を行ったところ、空気による手洗いの効果は水と大差なかった。
実験室内の推算によると、この空気手洗器の水使用量は1分間で約300ミリリットルだ。一般的な手洗器は約3000ミリリットル。浙江大学機械工学学院で学ぶ大学生の史煜昆さんは、「同じ洗浄の効果を確保した上で、空気手洗器は水を約90%節約できる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月21日