台湾新北市のウォーターパーク「八仙水上楽園」で発生したカラーパウダーの爆発事故に、両岸住民の関心と憂慮が寄せられている。国務院台湾事務弁公室(国台弁)は2日、「大陸部は、事故の事後処理に大きな関心を寄せており、負傷者に対する緊急救命措置の進展状況に注目している。国台弁、衛生・計画出産委員会、海峡両岸関係協会(海協会)、赤十字総社および台湾各関係方面が緊密に連絡を取り合うなか、大陸部は、医療援助および医療物資援助を提供したいと申し出た」と述べた。人民日報が報じた。
衛生・計画出産委員会は、医療スタッフを台湾に派遣して支援を行うためのマニュアルを至急制定、火傷医療分野で秀でた大陸部の専門家を選抜し、いつでも台湾の現地に赴くことができるよう、準備を整えた。爆発事故による負傷者の救援活動を行った経験のある多数の大陸部医療専門家が、それぞれ台湾の関連病院と連絡を取り、台湾での医療救援への参加希望を表明した。
国台弁、衛生・計画出産委員会、赤十字総社は、治療に至急必要な関連医療材や薬品のリストを確認した後、それらの調達作業に協力して取り組んだ。大陸部関係企業や関係者は、民族の同胞愛精神にもとづき、先を争うように寄附・寄贈を行った。陝西艾爾膚組織工程有限公司は、自社製の火傷治療・皮膚再生促進用製品「安身膚(モイストパッド)」1千万元(約2億円)相当を寄贈することとし、製品の詳細資料はすでに台湾赤十字社を通じて台湾衛生主管部門に渡された。海協会も、「火傷医療で有名な盛志勇・院士が、移植皮膚のための治療費用2千万元(約4億円)の寄付を申し出ている」というメッセ―ジを、台湾海峡両岸基金委員会(海基会)に伝えた。
何よりも人命が最優先であり、人を救わなければならない。大陸部の関係各方面は、各種準備を万端に整えて待機している。台湾関係方面からの返事が入り次第、各種救援物資は、ただちに台湾に届けられる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月3日