ドイツ機墜落事故の原因調査は、29日も引き続き行われ、さらなる詳細が明らかになった。旅客機を故意に墜落させた疑いがもたれているアンドレアス・ルビッツ副操縦士の自宅から精神疾患の治療薬が押収されたほか、本人は目の病気を患っていた。メディア報道によると、ブラックボックスの録音内容から、同機が墜落する直前、機長は操縦室から締め出された後、斧で操縦室のドアを叩き壊そうと試みていたことが判明した。中国新聞網が報じた。
調査担当者は、現在までの情報から、ルビッツ副操縦士は故意に機長を操縦室から締め出し、内側から鍵をかけ、8分間にわたり機体の高度を下げたことで、機体は最終的に山に激突・大破したことを突き止めた。機長がいったん操縦室から出た後、戻ろうとした際、操縦室は「全くの無音」状態だった。独紙ビルドは28日、事故を起こしたジャーマンウィングス機のブラックボックスに収められたボイスレコーダーから分析された最新の録音内容を公開した。
この録音内容によると、パトリック・ソンデンハイマー機長は、バルセロナ空港を離陸する前にトイレに行く時間がなかったとルビッツ副操縦士に話していた。機長は、巡航高度に達した後、ルビッツ副操縦士に着陸にしっかり備えるよう指示を出した。機長はその後、ルビッツ副操縦士に「引き継ぎを宜しく」と指示、操縦室から出た。
機長が操縦室を離れた後、旅客機は高度を下げ始めた。その後、航空管制官が同機にコンタクトを試みたが、応答はなかった。自動警報が機内に鳴り響いた。