人民網:普洱の国家グリーン経済試験モデル区は経済社会のどの分野に影響をもたらすか。
衛書記:普洱市のグリーン経済試験モデル区構築は様々な分野に影響をもたらす。まずは地域経済計画やグリーン農村・都市発展計画、生態環境構築計画の最適化といった国土開発計画の最適化。次に、グリーン農業、グリーン工業、グリーンサービス業の発展といったグリーン生産方式の推進。また、特色あるバイオ産業基地やクリーンエネルギー基地、近代林業基地、レジャー基地の四大グリーン産業基地の建設。四つ目はグリーン新政の実施、グリーン生産およびグリーン消費モデルの構築、大循環戦略の実施、グリーン文化の育成といった社会全体のグリーン発展の推進。五つ目は、生態保護・改善の強化、環境保護の強化、生態環境管理監督の強化といった生態建設と環境保護の強化。最後は交通システム建設の加速、水利インフラ設備建設の強化、都市農村汚水ゴミ処理施設建設の加速といったグリーン発展に必要なインフラ設備の強化である。
人民網:普洱市のグリーン経済試験モデル区が全市の調和の取れた発展を牽引する上での原動力と価値は何か。
衛書記:試験は一つの過程であり、モデルは試験の結果である。試験の過程に参考に値する価値があってこそ、模範的役割を果たす。以下四つの点から理解してもらいたい。一つ目は、生物多様性の保護、生態安全防壁建設のために新モデルを模索すること。普洱の生命生態系は整ったものであり、生物多様性に富んでいる。ここは生物多様性を守り、西南地域の生態安全防壁を構築する上での中心的エリアであり、本市が国のグリーン試験モデル区を構築する上で、生態建設と環境保護は重要な内容となる。
二つ目は、エコ文明建設、省エネ発展の加速において新たなルートを模索できることである。本市は中国西部の生態優良な発展途上地域で、資源開発と工業発展は初期段階にある。国のエコ文明建設強化の要求に基づき、グリーン経済試験モデル区を建設し、グリーン農業、グリーン工業、グリーンサービス業を発展させ、グリーン低炭素循環型発展を推進し、最小限の資源消費と最小限の環境代価によって経済のグリーン化発展を実現し、生産を発展させ、生活豊かな、生態の良好な文明発展の道を切り開いていく。
三つ目は、民族団結、進歩と辺境地域の繁栄安定の促進の上に新たな道を示すことである。本市では依然50万人の少数民族が貧しい暮らしを余儀なくされている。グリーン発展の道を歩むことで、エコ文明を構築し、各民族の共の繁栄を促し、貧から富への一歩を根本から転換していくものである。
四つ目は、国境沿いの地域の開放レベルを向上させ、国家のイメージの展示の上に新たな窓口を開くことになるということだ。普洱は全国「一つの市で三カ国につながる」の二つ州・市のうちの一つで、本市でグリーン経済試験モデル区を建設することは、国境沿い地域の開放レベルを向上させることに有利であり、経済発展、社会安定、生態良好、人と自然の調和といった国の良好なイメージの展示にも非常に有利である。
人民網:モデル区は如何にビジョンから現実のものとなるのか。グリーン発展する普洱は如何にして国のグリーン発展のテストケースとなり推進者となるのか。
衛書記:2014年3月に国家発展改革委員会が批准した「普洱市国家グリーン経済試験モデル区建設発展計画」を旗印に、国家グリーン経済試験モデル区建設は全面実施の段階に入った。一つの市単位でこのような取り組みが行われるのは全国初のことで、国と省から大きな期待がかかり、社会各界からの注目度も高く、全市民が期待に胸を膨らませている。今後我々は全力で所期計画を行動に移し、国と省が本市に提供する各種支援政策を確実に実行し、とりわけ、基礎を固め、産業を強化し、開放範囲を拡大し、企業誘致に力を入れ、安定を保つという五つを重点的に取り組む。
国家グリーン経済試験モデル区の建設を通じ、グリーン生産方式を推進し、ストック経済のグリーン化改造とフロー経済のグリーン化構築を推進し、エコ文明の要求に合致したグリーン産業体系の構築を急ぐ。そのためにも、グリーンなライフスタイルを積極的に提唱し、社会全体でグリーンや環境への意識を高め、グリーン消費、グリーン外出、エコライフを奨励し、グリーン発展の新たな力を形成し、国家グリーン経済試験モデル区のテストケースとなり、推進者となるべく尽力していく。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年6月16日