■言葉で言い表せないものこそ、「強さ」を示す
黒子哲也の強さは一見わかりにくく、言葉では言い表せないものだ。しかし、他に替えが効かない選手であることは誰も否定できない。これはまるで新たに描かれた新世紀の日本の寓話のようだ。「世界制覇」や「発展、強化」というかつての日本のイメージに執着することを止め、自分の存在感を消し始めた。まるで黒子哲也と同様に、血を流して戦うよりも、各国にとって欠かすことができないサポート役として、重要な中継としての役割を発揮しようとしているようだ。
言葉で言い表せない強大なものに襲われたことから、防衛に回り、再び自分を言葉で言い表せない強大なものに変えて、四方を威嚇する。おそらくこれが、新型熱血漫画・アニメの中に隠された日本の国家イメージなのかもしれない。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年5月26日