漫画と聞くと、大部分の中国人がすぐに日本の漫画を思い出すだろう。日本の漫画・アニメは人気が高く、多くの企業が争奪戦を展開している対象となっている。中国の動画サイト・愛奇芸(アイチーイー)は複数の日本のアニメの著作権を取得しているほか、騰訊(テンセント)も今年500本の日本アニメを導入すると表明している。また、小米(シャオミー)は年内に創河集団と提携してスマートフォンで日本アニメを配信するサービスを始めると発表している。さらに、捜狐(SOHU)のアニメチャンネルも海賊版の取り締まりを通じて著作権の保護に乗り出した。こうしたお金に糸目をつけない大手各社からの人気も相まって、現在日本の漫画・アニメの著作権をめぐる争奪戦が激化しつつある。北京商報が伝えた。
北京大学文化産業研究院漫画・アニメ・ゲーム研究センターの鄭麗麗センター長は、「現在、日本の漫画・アニメは中国の若者から高い人気を誇っている。インターネット企業のユーザーも一般的に若者であり、ターゲット層が合致していることから、日本の漫画・アニメの争奪戦が繰り広げられる要因となっている」と分析する。
さらに鄭氏は、「実際は、日本のあらゆる漫画・アニメがすべていい成績を上げているわけではない。国内の企業は著作権を取得する際には、作品選びを慎重に行うべきだ。日本の著名な出版社と提携して、国内あるいは日本ですでに人気を確立している漫画・アニメを購入することで、リスクを多少抑えることができる。しかし、著作権を持つ企業がより多くの利益を得ようとするなら、忠実なユーザーを増やし続け、日本の漫画・アニメに続く継続的な商品を開発し、潜在的価値を顕在化する必要がある」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年4月9日