「人間、顔が命!」とばかりに、美容整形手術に走る人が、増加の一途をたどっている。中国国家衛生・計画出産委員会傘下の中国整形美容協会がこのほど発表した統計データによると、韓国政府のデータから、2014年、韓国に赴いて美容整形手術を受けた中国人の数は、5万6千人に達したことが明らかになった。新華網が報じた。
上海の多数の美容整形外科を対象に実施した最近の調査によると、夏休み中に美容整形手術を受けた大学生のうち、75%が女性、25%が男性だった。増加スピードで見ると、女子学生は前年同期比約10%増、男子学生の増加率はさらに高く、同20%以上だった。
北京、天津、南京3都市の大学生を対象に無作為調査を実施したところ、回答した学生207人のうち、「整形したい」と答えた人は16%を上回った。また、「容貌が美しければ、勉強や就活のプロセスでより多くのチャンスを得ることができる」と考えている人は191人に達した。
中国中央電視台(CCTV)公式サイト・央視網によると、約2万人の市民を対象とした調査の結果、「美容整形手術を受ける人が増えている原因」として、「人は見かけで他人を判断するという既成観念の影響を受けているため(59.7%)」「美容整形手術によって、イメージがアップし、個人の競争力が高まるから(38.0%)」「見た目の印象を改善することで、より素晴らしい恋愛を手に入れられるから(22.5%)」などが挙がった。このことから、「容貌を変えることで、自分に対する社会からの認知度が高まる」ことが、美容整形手術に踏み切る最大の原因であることが分かった。