韓国は、美容整形手術を受ける国民の割合が世界で最も高い国だ。統計データによると、韓国人は、77人に1人が美容整形手術を受けている。韓流ドラマの流行によって、「韓国は美容整形の都」というイメージが、より多くの中国人に根付いた。ここ数年、一部の中国人は、金に糸目をつけず、はるばる韓国に赴き、美容整形手術を受けるようになった。韓国国税庁の報告によると、韓国に赴いて美容整形手術を受ける中国人は、この4年間で二十数倍に増えた。中国整形美容協会の張斌会長によると、2014年に韓国人医師が中国国内で開設した美容整形外科医院の数は37軒に達したという。
中国消費者協会の統計データによると、美容業が、中国人消費者からのクレームが多く寄せられる業界のひとつとなってすでに久しく、中国で美容整形業が興った10年前から現在に至るまで、美容整形手術によるトラブルに関する訴えは、年平均約2万件に上り、10年間で累計約20万の中国人が、美容整形によって、顔に問題を抱える結果となった。
中国整形美容協会が今年3月に開催した「韓国での整形手術の失敗例をめぐる権利保護」報告会において、韓国に赴き美容整形手術を受ける中国人の事故やトラブルの発生率は、年間10%から15%の割合で増加していることが明らかになった。韓国「朝鮮日報」は、政府傘下の韓国消費者院の統計データによると、消費者から受理した苦情・問い合わせ1万6千件のうち、「美容整形手術の結果が思わしくない」という内容が全体の69.5%を占めたと報じた。韓国で美容整形手術を受ける中国人は、年間5万人を上回っているが、このうち、思わぬトラブルで顔に傷を負い、中韓両国のメディアが取り上げるケースが増加し続けている。